お宮詣りとは
お宮詣りは、古くから続く日本の伝統行事の一つで、赤ちゃんが生まれたことを氏神様に報告し、その子の健やかな成長を祈る儀式です。
お宮詣りの由来

お宮詣りの起源は、産土(うぶすな)詣りという風習にさかのぼります。産土とは、その人が生まれた土地の守り神のこと。赤ちゃんが生まれたことを産土の神様に報告し、感謝の気持ちとともに、その子の無病息災と長寿を願うというものでした。
室町時代には、足利義満など、権力者も盛大に産土詣りを行い、それが一般にも広まり、お宮詣りと呼ばれるようになりました。江戸時代には、お宮詣りの帰途に親戚や知人の家を訪れる風習が定着し、全国に広まりました。
意味
- 氏神様への報告
- 赤ちゃんが無事に誕生したことを氏神様に報告し、感謝の気持ちを表します。
- 子供の成長祈願
- 赤ちゃんの健やかな成長と幸せを祈ります。
- 家族の絆を深める
- 家族みんなで神社に参拝することで、家族の絆を深めることができます。
現代のお宮詣り
現代では、お宮詣りは宗教的な意味合いだけでなく、家族にとって大切な記念日として捉えられています。写真撮影や、親戚や友人との食事会などを合わせて行うことも多く、華やかなイベントとして楽しまれています。
お宮詣りの時期や服装など
お宮詣りの時期は、生後1ヶ月頃が一般的ですが、地域や家庭によって異なります。服装は、赤ちゃんには産着と呼ばれる特別な着物、母親には訪問着などが選ばれることが多いです。
お宮詣りに何をすればいい?
一般的なお宮詣りの流れ
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神社へ参拝
氏神様がいらっしゃる神社へ参拝します。ご祈祷を受ける場合は、事前に予約が必要な場合もあります。
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ご祈祷
赤ちゃんを神様に抱きかかえていただき、祝詞を奏上していただきます。無病息災や健やかな成長を祈ります。
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お祓い
赤ちゃんに末社の神様のお祓いをしてもらいます。
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玉串奉納
神主さんが玉串を奉納し、その後、両親や祖父母も玉串を奉納する場合があります。
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記念撮影
神社の境内やスタジオなどで、家族写真や赤ちゃんのソロショットなどを撮影します。
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お食事会
親族や友人と集まって、お宮参りを祝う食事会を行う場合もあります。
お宮詣りの準備
- 服装
- 赤ちゃんには産着と呼ばれる祝い着を着せ、母親は訪問着などのお祝いの着物、父親はスーツなどを着用します。
- 持ち物
- 初穂料(ご祈祷の費用)、お守り袋、お宮詣りセット(おむつ、ミルクなど)
- 予約
- ご祈祷を希望する場合は、事前に神社へ予約が必要です。
お宮参りのマナー
- 服装
- 清潔感のある服装を心がけましょう。
- 言葉遣い
- 静かに、丁寧な言葉遣いを心がけましょう。
- 時間厳守
- 予約時間には遅れないようにしましょう。
- 周囲への配慮
- 他の方への配慮を忘れずに、静かに参拝しましょう。
その他
- 時期
- 生後1ヶ月頃が一般的ですが、赤ちゃんの体調や家族の都合に合わせて時期を決めることができます。
- 場所
- 氏神様がいらっしゃる神社へ参拝するのが一般的ですが、自宅近くの神社や、家族にとってゆかりのある神社など、どこへ参拝するかは自由です。
- 内容
- ご祈祷を受けない場合や、食事会を行わない場合もあります。家族の考え方や希望に合わせて、お宮詣りの内容を決めることができます。
お宮詣りは、家族にとって大切な記念日です。赤ちゃんが健やかに成長することを願い、家族みんなで楽しいひとときを過ごしましょう。
より詳しい情報を知りたい場合は、以下の点について調べてみてください。
- 地域の風習
- 各地域によって、お宮詣りの風習は異なります。
- 神社のルール
- 参拝する神社によって、ルールやマナーが異なる場合があります。
- 写真撮影
- プロのカメラマンに依頼して、美しい写真を残すこともできます。